Wh・W・瞬間最大出力の基礎知識
最終確認日: 2026-10-04
容量(Wh)は「電気の量」
Wh(ワットアワー)は、ポータブル電源にためておける電気の量を表します。機器の消費電力(W)に使う時間(h)を掛けると、その機器が使う電気の量(Wh)になります。
例: 消費電力50Wの機器を6時間使う → 50W × 6h = 300Wh
複数の機器を使うときは、機器ごとのWhを合計します。このシミュレーターは、機器ごとの消費電力と使う時間からこの合計を求めています。
定格出力(W)は「同時に使える電力」
定格出力は、ポータブル電源が続けて出せる電力の上限です。同時に使う機器の消費電力の合計が定格出力を超えると、安全のために出力が止まることがあります。容量が大きくても、定格出力が小さければ消費電力の大きい機器は使えません。
例: 定格出力1,500Wのモデルで、600Wの電子レンジと800Wのケトルを同時に使うと合計1,400Wで、定格内に収まります。
瞬間最大出力は「動き出しの一瞬」
冷蔵庫などモーターやコンプレッサーを使う機器は、動き始めの一瞬だけ、普段より大きな電力が必要になる場合があります。ポータブル電源が一瞬だけ出せる上限が瞬間最大出力です。
目安として、動き出しに必要な電力が瞬間最大出力以下かどうかも確認します。シミュレーターの結果にある「瞬間最大」は、この確認のための値です。
表示容量すべてを使えるわけではありません
ポータブル電源は内部で電気を変換するため、損失が出ます。このシミュレーターは目安として、交流(AC)出力の変換効率を80%、使い切らないための余裕率を1.2倍として計算しています。実際の稼働時間は、機器の個体差・気温・電池の劣化・使い方で短くなることがあります。
例: 容量1,000Whで200Wの機器を使う場合、損失を考えない計算では5時間ですが、変換効率80%を見込むと約4時間分の目安になります。
冷蔵庫: 年間消費電力量から平均Wを求める
冷蔵庫は常に同じ電力で動いているわけではなく、コンプレッサーが動いたり止まったりを繰り返します。そのため、ポータブル電源の容量を考えるときは、製品に表示されている年間消費電力量(kWh/年)から求めた平均の電力(W)を使うのが目安になります。
平均W = 年間消費電力量(kWh/年)× 1,000 ÷ 8,760時間(365日 × 24時間)
例: 年間消費電力量251kWh/年の冷蔵庫 → 251 × 1,000 ÷ 8,760 ≒ 28.7W。1日では約690Wh(28.7W × 24h)です。
年間消費電力量は JIS C 9801-3:2015 で決められた温度条件の測定から計算した値で、実際の使い方によって変わります。停電時間ごとの容量の表、出力の確認、測定条件の詳しい説明は停電中に冷蔵庫を動かすのに必要な容量の目安にまとめています。