ソーラーパネルで1日に充電できる量の目安
最終確認日: 2026-10-07
停電が長引くとき、ソーラーパネルで昼間にポータブル電源を充電できれば、必要な容量を減らせる場合があります。ただし、発電できる量は天気・季節・地域・パネルの向きによって大きく変わります。このページでは、シミュレーターが使っている計算式と前提の値をそのまま示し、その値がどのくらい不確かかを説明します。
計算式
1日に充電できる量(Wh)= パネル出力(W)× ピーク日照時間(時間)× 0.7
- パネル出力: ソーラーパネルの仕様に書かれた出力(W)です。ポータブル電源のソーラー入力上限より大きい場合は、入力上限の値を使います(後述)。
- ピーク日照時間: 1日に受ける日射の量を、1平方メートルあたり1kWの強い日射が何時間あったかに換算した値です。
- 0.7(70%): パネルの温度、設置の角度、充電するときの変換の損失をまとめて見込んだ係数です。
シミュレーターの前提の値
| 天気 | ピーク日照時間(暫定値) |
|---|---|
| 晴れ | 3時間/日 |
| くもり | 1時間/日 |
| 雨 | 0.3時間/日 |
発電は9時から15時までの6時間に均等に分けて計算します。ピーク日照時間は、公的な日射量データとの照合を予定している暫定値です(計算の前提)。
パネル出力・天気ごとの1日の充電量
上の式で求めた、ポータブル電源に1日に充電できる量の目安です(1Wh未満を四捨五入)。
| パネル出力 | 晴れ | くもり | 雨 |
|---|---|---|---|
| 100W | 210Wh | 70Wh | 21Wh |
| 120W | 252Wh | 84Wh | 25Wh |
| 160W | 336Wh | 112Wh | 34Wh |
| 200W | 420Wh | 140Wh | 42Wh |
| 400W | 840Wh | 280Wh | 84Wh |
例: 200Wのパネル、くもりの日 → 200W × 1時間 × 0.7 = 140Wh
同じパネルでも、晴れと雨では充電できる量が10倍違う計算になります。雨やくもりが続く停電では、ソーラー充電を当てにしすぎないことが大切です。
ポータブル電源のソーラー入力上限
ポータブル電源には、ソーラーパネルから受け取れる電力の上限(ソーラー入力上限)があります。パネルの出力が上限より大きくても、充電に使えるのは上限までです。シミュレーターは、モデルごとに「パネル出力と入力上限の小さい方」で充電量を計算します。
例: ソーラー入力上限100Wのモデルに400Wのパネルをつなぐ場合、晴れの日でも100W × 3時間 × 0.7 = 210Whとして計算します。
このサイトの収録モデル(販売中)のソーラー入力上限は、100W〜1,600Wです(収録モデル一覧)。入力できる電圧の範囲やコネクタの形も製品ごとに決まっているため、つなぐ前にパネルとポータブル電源の両方の仕様を確認してください(仕様表の読み方)。
発電は昼間だけ: 夜の分は電池で賄う
ソーラー充電は昼間しかできないため、夜のあいだに使う電気は電池にためておく必要があります。冷蔵庫(400L級)を72時間(停電開始18時)使う場合で、200Wのパネルの有無による容量の目安を比べます。
(パネルの200Wをすべて充電に使える場合。ソーラー入力上限が200Wより小さいモデルでは、必要な容量はこれより大きくなります)数値を選ぶと、同じ条件のシミュレーター結果と残量のグラフを開きます。毎日晴れる計算でも、停電が始まった夜から翌朝まで、また毎日の夕方から翌朝までに使う分は電池で賄うため、必要な容量はゼロにはなりません。
実際の充電量がずれる主な理由
- 地域と季節: 日射の量は場所と月によって変わります。シミュレーターの値は天気ごとの1つの値で、地域や季節の違いは計算に入れていません。
- パネルの向きと角度、影: 太陽に向いていない、建物や木の影がかかる、表面が汚れている場合は、発電量が減ります。
- 温度: パネルは高温になると出力が下がる性質があります。夏の晴れの日でも、計算どおりに発電するとは限りません。
- パネル出力の表示: パネルの出力(W)は決められた試験条件で測った値で、いつもその出力が出るわけではありません。
お住まいの地域の日射量がわかる場合は、シミュレーターの詳細設定にある「日照時間の上書き」に、ピーク日照時間(0〜8時間)を入力して計算できます。地域ごとの日射量の公的なデータとして、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が「日射に関するデータベース」を公開しています。